

【現場担当の声】
今回担当した系統用蓄電池工事は、工事前の準備から据付、通信、試験調整まで、最後まで気の抜けない現場でした。
今回はその中でも、特に苦労したところを現場目線でご紹介します。
今回はコンテナ型の系統用蓄電池の設置工事を担当しました。
近年は再生可能エネルギーの普及とともに系統用蓄電池の需要が増えており、電気工事会社としても関わる機会が増えてきています。
電気工事自体は普段から慣れている作業ですが、今回の現場では基礎工事や重量物据付、通信関係など、普段とは少し違う苦労が多くありました。
実際に現場で感じたことや苦労した点を、現場目線で紹介したいと思います。


【現場担当の声】
今回の現場でまず重要だったのが基礎工事です。コンテナ型の系統用蓄電池は非常に重量があり、今回設置した蓄電池は1基あたり約40トンほどありました。
そのため単純なコンクリート基礎ではなく、しっかりとした構造計算を行い、基礎設計をしたうえで施工を進める必要があります。
また、設備を固定するアンカーもM30というかなり大きなサイズを使用しています。
基礎の形状やアンカー位置は、据付精度や耐震性にも関わるため、設計段階から慎重に検討しました。弊社は電気工事会社ですが、
こういった基礎設計や構造部分まで対応することもあり、現場では電気だけでなく総合的な施工力が求められます。
完成すると設備のほうに目が行きがちですが、実際にはこうした見えない足元の部分がかなり重要です。
基礎をしっかり作っておかないと、その上にどれだけ良い設備を設置しても安心して使うことはできません。
こういう部分まで含めて対応できるかが、この現場の大きなポイントでした。


【現場担当の声】
基礎を作るうえで欠かせないのが地盤調査です。
場所によっては液状化のリスクがある土地もあり、その場合は柱状改良などの地盤改良工事が必要になることもあります。
今回はSS試験の結果、地盤がしっかりしていることが確認できたため、特別な地盤改良は必要ありませんでした。
ただ、逆に地盤が固すぎて掘削作業が大変という場面もありました。
重機で掘るのもなかなか苦労するほどの固さで、現場では思わず「これはこれで大変だな」と笑いながら作業していました。
現場というのは、ひとつ安心すると別の苦労が出てくるものです。地盤が弱ければ改良が必要になりますし、強ければ今度は掘削で苦労する。
そういう意味でも、図面や計算だけでは分からない部分を現場でしっかり確認しながら進めていくことの大切さを改めて感じました。


【現場担当の声】
設備本体は約40トンの重量があるため、搬入と据付は現場の大きな山場でした。
クレーンによる揚重作業になるため、事前に揚重計画をしっかり立て、安全確認を徹底して作業を進めました。
大型クレーンを使用してコンテナを吊り上げ、ゆっくりと基礎の上に据え付けていきます。
アンカー位置や据付精度を確認しながら慎重に作業を進める必要があり、現場では全員が緊張感を持って作業にあたりました。
こういう重量物の据付は、当日の作業だけで決まるものではなく、そこまでの段取りがほとんどすべてです。
クレーンの配置、作業スペース、安全確保、搬入動線など、事前に細かく詰めておかないと現場ではうまくいきません。
段取り八分という言葉がありますが、今回のような現場では本当にその通りだと感じました。


【現場担当の声】
設備の据付が終わると、次は電気工事です。
今回の現場では高圧CVT100sqのケーブルを約200メートル布設しました。
ケーブル自体も重量があり、引き込み作業は人力での作業が中心になります。
人数をかけて声を掛け合いながらケーブルを引き込み、曲げ半径や被覆損傷に注意しながら丁寧に布設していきました。
こういう作業はチームワークが重要で、現場の雰囲気も自然と一体感が生まれます。
見た目には単純に引っ張っているように見えても、実際には気を付ける点が多くあります。
ケーブルに無理な力をかけないこと、傷を付けないこと、通線ルートを確認することなど、細かな確認の積み重ねが大事になります。
人数がいる現場ほど、声掛けと連携の大切さを実感する工程でした。


【現場担当の声】
ケーブル布設が終わると、次は高圧端末処理です。
端末処理は電気設備の中でも特に精度が求められる作業で、施工品質がそのまま設備の信頼性に関わります。
ケーブルの剥ぎ取り長さ、ストレスコーンの位置、絶縁処理などを一つ一つ確認しながら丁寧に施工していきました。
こういう細かい作業は職人の経験が出る部分でもあります。
完成後は見えにくくなる部分ですが、こうしたところこそ手を抜けません。
細かい作業ほど仕上がりに差が出ますし、あとで不具合につながるかどうかもこういう部分に出やすいです。
派手ではありませんが、現場の中でもかなり大事な工程のひとつでした。


【現場担当の声】
今回の現場で特に苦労したのが通信関係の工事と試験調整でした。
系統用蓄電池は各機器が通信で連携して動くため、信号の確認や試験がかなり重要になります。
ドライ接点だと思っていた信号がウェット接点だったり、その逆だったりと、実際に試験してみないと分からない部分もありました。
通信関係は、やっぱり最後まで気を使う部分でした。
今回は通信線が長かったこともあって、終端抵抗を100Ωから120Ωに変更する場面もありました。
たまたま120Ωを持っていたので助かりましたが、現場ってこういう細かいところで流れが変わることがあります。
机の上では見えないことが、実際に動かしてみると出てくるので、通信と試験調整は本当に気が抜けませんでした。
電気工事は慣れていても、通信や制御はまた別の難しさがあります。線がつながっているだけではだめで、相手の条件に合って初めて正しく動きます。
最終的に無事に通信が通って設備が立ち上がったときは、かなりほっとしました。


【現場担当の声】
施工だけでなく各種試験も行いました。
系統用蓄電池のような設備は、据え付けて配線しただけでは終わりではなく、最後にきちんと試験を行って、
安全に運転できる状態を確認することが非常に重要です。
現場では、直流線の耐圧試験を行い、配線や絶縁状態に問題がないかを確認しました。
さらに、機器についても耐圧試験を実施し、設備として安全に使用できることを確認しています。
こうした試験は、完成後には見えない部分ですが、設備を安心して使っていただくためには欠かせない工程です。
また、継電器試験も重要な作業のひとつでした。異常時に正しく動作するか、設定通りに機能するかを確認することで、
万一の際にも設備を適切に保護できるようにします。
施工がきれいに納まっていても、こうした試験がきちんとできていなければ意味がありません。
現場としては地味に見えるかもしれませんが、最後の信頼性を支える大事な確認作業でした。
実際のところ、試験の段階まで来ると少しほっとする反面、最後の確認だからこそ逆に緊張感もあります。
無事に試験を終えて、設備が問題なく動作することを確認できたときは、ようやくここまで来たなという気持ちになりました。


【現場担当の声】
設備が正常に動作することを確認したあと、最後に安全設備の設置や表示の施工も行いました。
消火器の設置や高圧危険表示の貼り付けなど、細かい部分ですが重要な作業です。
こういった仕上げ作業までしっかり行うことで、現場全体の安全性と完成度が高まります。
完成して動けば終わりではなく、その後に安全に使える状態まで整えて初めて工事が完了したと言えると思います。
また、最後の消防検査も印象に残っています。しっかり準備していても、なぜか検査の場面は毎回少し緊張します。
大きな設備の現場だったこともあり、無事に確認が終わったときはかなりほっとしました。
こういう最後の確認まで終わって、ようやく本当に一区切りついたと感じます。
細かい部分ほど後回しにされがちですが、最後まできちんと仕上げることで、見た目だけでなく安心感のある設備になります。

【現場担当の声】
今回の現場で一番大変だったのは、実は工事前の準備だったと思います。
基礎の構造計算や基礎設計、地盤調査の確認、機器の納まり、通信関係の確認など、
着工前にやることがかなり多くて、現場に入る前から気を使うことだらけでした。
こういう現場は、始まる前の段取りでだいぶ決まるなと改めて感じました。
現場の大きな山場は、やっぱり蓄電池本体の据付です。
ただ、揚重は当日の作業が大事というより、ほぼ計画段階で終わっているようなものだと思っています。
クレーンの選定や配置、作業動線、安全確認まで事前にしっかり詰めて、あとは当日、重量鳶さんに任せる形でした。
そういう意味でも、やっぱり準備が一番大事な現場でした。
あと最後まで大変だったのが、充放電テストができるところまで持っていくための設定と配線確認です。
配線して終わりではなく、耐圧試験、継電器試験、EMS・BMSなど細かい設定をひとつずつ確認して、やっと設備が動くところまで持っていけます。
実際に動かしてみないと分からないこともあるので、最後まで気が抜けませんでした。
通信関係は、本当に苦戦しました。
事前にもらっていた情報と、実際に納品された機器の現物内容が違っている部分があって、図面通り、資料通りではそのまま進まない場面がありました。
このあたりは設計だけではどうにもならない部分で、現場で実物を見ながら合わせていくしかありません。
最後は現場力が試されるなと改めて感じました。
それと、やっぱり人がやる作業なので、配線の接続ミスにも注意が必要でした。
今回は稼働前にテスターで一つずつ確認しながら最後の接続を進めましたが、実際に電圧出力のところで配線の行き先が違っている箇所もありました。
こういうのは、思い込みのまま進めると危ないので、最後の再確認は本当に大事だと感じました。
無事に検査が終わって、最終的に充放電テストまで進んで設備が動いたときは、かなりほっとしました。
大変なことは多かったですが、その分しっかり印象に残る現場でした。お客様、並びに協力していただいた皆様、本当に有難うございました!
