系統用蓄電所の工事は何から始まる?仮設の準備と地盤づくり(前編)

柱状改良の機械で地面に穴をあけている様子
専用の機械で地盤を改良していく

はじめに

電気は、使えているうちは意識されにくく、止まって初めてその大切さに気づくものです。その電気をためて必要なときに送り出す設備が、系統用蓄電所です。

 

蓄電所の工事というと、コンテナや盤を据え付けている場面を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際は土をならすところから始まります。今回はある蓄電所の工事を3回に分けてご紹介します。前編は、着工前の準備と地盤づくりです。

 

当社は系統用蓄電池の工事で、基礎の設計・強度計算から基礎工事、機器の据付、電気工事までを一貫してお引き受けしています。対応内容は系統用蓄電池設備事業のページでご紹介しています。

工事の最初には何をする?

工事の最初は造成です。重機で敷地の表面をすき取り、高さをそろえて、工事車両が入れる状態に整えます。

 

重機でならした造成中の敷地
重機で敷地をならしたところ。ここから蓄電所の工事が始まります。

あわせて、地面を掘って土の状態も確かめます。どんな土が、どのあたりまで入っているのかは、このあとの地盤改良や基礎の計画にかかわる大切な情報です。

 

地面を掘って土の状態を確認している様子
地面を掘り、土の状態を確かめます。

仮設の準備には何が必要?

造成と前後して、工事を進めるための仮設の設備を整えます。地味な工程ですが、ここが整っていないと工事は進みません。

まずは仮設電源です。工具や照明、事務所で使う電気をとるために、ブレーカーとコンセントを納めた盤を立てます。

 

工事用の仮設電源盤とコンセント
工事に使う電気をとるための仮設電源です。

打合せや書類の作業、休憩に使う仮設事務所は、クレーン付きのトラックで吊り下ろして据え付けます。仮設トイレも早い段階で用意します。長く続く工事では、こうした設備が作業のしやすさに直結します。

 

敷地の出入口から中にかけては、鉄板を敷き並べます。重い車両が出入りしても地面が荒れず、雨が降ってもぬかるみにくくなります。あとの工程で機器を吊り上げるときには、クレーンを据える場所にもなります。

 

敷地に敷き並べた工事用の敷き鉄板
出入口から敷地の中まで鉄板を敷き、重い車両が通れるようにします。

現場のひとこと
仮設は完成すれば片付けてしまうものですが、ここが雑だと工事全体が遅れます。鉄板の敷き方ひとつで、雨のあとの現場の動きが変わります。

地盤改良(柱状改良)はなぜ必要?

蓄電所に置くコンテナや盤は、いずれも重量のある機器です。地盤が軟らかいままだと、沈下や傾きにつながるおそれがあるため、地盤の調査結果に応じて地盤改良を行います。

今回行ったのは柱状改良です。専用の機械で地面に穴をあけながら固化材を混ぜ、地中に柱状の改良体をつくって設備を支える工法で、改良する深さや本数は調査の結果をもとに決まります。

 

柱状改良を終えた改良体の頭の部分
改良を終えた部分。この上に基礎をつくります。

現場のひとこと
蓄電所というと電気工事の会社の出番は最後だと思われがちですが、実際は土のうちから関わっています。基礎の設計から自社で行い、土木の工程も元請けとして受け持っていると、機器の位置や配管の通り道を見通したうえで段取りを組めます。

見えなくなる工程で手を抜くとどうなる?

仮設や地盤改良は、完成してしまえば見えなくなる工程です。それでも、ここで手を抜くと、あとの基礎や据付の工程にそのまま響きます。とくに地盤改良は、基礎をつくってからでは手を入れられません。

 

次回の中編では、接地と配管の埋設から、基礎の配筋・コンクリート打設までをご紹介します。これまでの蓄電所の工事は、系統用蓄電池設備の施工実績からご覧いただけます。

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「蓄電所を計画しているが、土木から電気まで通して相談できる会社を探している」「候補地の地盤が心配」といった段階でも大丈夫です。株式会社トラストでは、埼玉・千葉を拠点に全国各地で、系統用蓄電池設備の基礎の設計・強度計算から、基礎工事、据付、電気工事までご相談を承っています。


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