はじめに
電気は、使えているうちは意識されにくく、止まって初めてその大切さに気づくものです。その電気をためて必要なときに送り出す系統用蓄電所は、コンテナや盤といった重量のある機器の集まりで、それを支えるのがコンクリートの基礎です。
前編では、造成から仮設の準備、地盤改良までをご紹介しました。中編となる今回は基礎工事です。当社は基礎の設計・強度計算から基礎工事、電気工事までを一貫してお引き受けしています。対応内容は系統用蓄電池設備事業のページでご紹介しています。
基礎をつくる前に、地中には何を入れる?
基礎をつくる前に、地中に納めるものを先に入れておきます。重機で溝を掘り、ケーブルを通すための配管と、接地の線を敷設します。基礎ができてからでは手を入れられないため、配管の位置や向きは、あとの配線を思い描きながら決めていきます。
埋め戻す前には、配管の上に埋設シートを敷きます。将来この場所を掘る人に、この下に電力ケーブルがあることを知らせるためのものです。
現場のひとこと
埋設シートや表示杭は、その日に効果が出るものではありません。何年かあとに掘る人のためのものです。無いまま埋められた場所を掘り返した経験があるので、ここは省きません。
基礎の床掘りと捨てコンクリート
基礎をつくる範囲を掘り下げ、底をならします。地盤改良を行った部分は、改良体の頭が顔を出します。
掘り終えたら、底に捨てコンクリートを打ちます。構造を受け持つものではなく、型枠や鉄筋の位置を決めるための下地で、この上に墨(基準になる線)を出して工事を進めます。
あわせて、先に埋めておいた配管を基礎の中へ立ち上げておきます。
配筋では何を確認する?
基礎の鉄筋を組みます。鉄筋の太さや間隔、重ね方は図面で決まっていて、組み上がった段階で確認を行います。鉄筋とコンクリートの表面との間隔(かぶり)を確保するため、下にはスペーサーを入れます。
コンクリートの打設と強度の確認
型枠を組み、コンクリートを打ち込みます。打設の当日は、生コンクリートの状態を確認し、あわせて強度を確かめるための供試体(テストピース)をとります。決められた期間養生したあとに圧縮して、必要な強度が出ているかを確かめるためのものです。
型枠の解体と砕石
コンクリートが固まったら型枠を外し、まわりを埋め戻します。冒頭の写真が、型枠を外した直後の基礎です。
その後、敷地に砕石を敷いてローラーで締め固めます。雨が降ってもぬかるまず、機器の搬入やその後の点検でも歩きやすくなります。
機器を据える前に、アンカーを確認します
機器を据え付ける前に、基礎に設けたアンカーの位置や深さ、使うボルトの長さを一本ずつ確かめます。重量のある機器を固定する部分なので、ここは念入りに確認します。
現場のひとこと
基礎は、出来上がってしまえば見えなくなりますが、あとから直せない工程でもあります。配管の位置ひとつでも、間違えたまま打設してしまえば、はつるしかありません。
基礎は後から直せません
蓄電所の計画では、機器の選定や系統の手続きに目が向きがちですが、基礎は設計と施工の両方がそろって初めて成り立ちます。機器の重さや配置、将来の点検のしやすさまで含めて考えておくと、あとの工程が楽になります。
次回の後編では、機器の揚重・据付から建柱、高圧ケーブルの端末処理、盤の取付までをご紹介します。これまでの蓄電所の工事は、系統用蓄電池設備の施工実績からご覧いただけます。
お問い合わせ
「基礎から電気工事まで通して頼める会社を探している」「計画中の配置で無理がないか見てほしい」といった段階でも大丈夫です。株式会社トラストでは、埼玉・千葉を拠点に全国各地で、系統用蓄電池設備の基礎の設計・強度計算から施工、運転開始後の点検までご相談を承っています。
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