はじめに
電気は、使えているうちは意識されにくく、止まって初めてその大切さに気づくものです。系統用蓄電所は、その電気をためて必要なときに送り出す設備です。ここまでの前編・中編では、造成や仮設の準備、地盤改良、そして基礎工事までをご紹介しました。
後編となる今回は、できあがった基礎の上に機器を据え付け、電気をつないでいく工程です。当社の系統用蓄電池設備の対応内容は系統用蓄電池設備事業のページ、高圧の電気工事については高圧電気設備工事業のページでご紹介しています。
ケーブルラックは据付の前に
機器を据え付ける前に、ケーブルを通すためのラックを組みます。据付が終わってからでは手が入りにくい場所もあるため、順番を考えながら進めます。
重量物の揚重は誰が行う?
蓄電池のコンテナや架台は、いずれも重量のある機器です。当社ではクレーンの手配と玉掛けを自社で行っています。今回の据付は重量物を扱う専門の会社と一緒に進めましたが、現場によっては据付まで当社で行うこともあります。
大きなコンテナはラフタークレーンで吊り上げ、基礎の上へ下ろします。据える位置は基礎のアンカーで決まっているため、微調整をしながら静かに下ろしていきます。
現場のひとこと
吊り上げる前の段取りで、その日の作業がほぼ決まります。受け材の位置、吊り具の掛け方、合図の役割分担まで決めてから手をつけます。
建柱と柱の上での作業
受電のための柱を建てます。柱を建てる作業は専門の会社に依頼し、柱の上での電気工事は当社で行いました。
高所作業車に乗り、柱の上で腕金や機器を取り付けていきます。足場のない高さでの作業になるため、工具や部材の受け渡しにも気を使います。
高圧ケーブルの端末処理
高圧ケーブルは、そのままつなぐことはできません。絶縁体やしゃへい層を決められた寸法で段むきにして、端末の部材を組み付けます。高圧工事の中でも、丁寧さがそのまま結果に出る作業です。
現場のひとこと
端末処理は、寸法どおりに、決められた手順でやるしかありません。急いで雑になると、あとから絶縁の数値に出てきます。
接地と盤の取付
中編で地中に納めておいた接地の線を、端子盤にまとめます。接地は、事故のときに電気を安全に地面へ逃がすための大切な設備です。
あわせて、蓄電所全体の運転を管理するEMSの盤を据え付け、配線をつないでいきます。
基礎まわりの仕上げ
基礎の下部には、配管を通すための開口があります。そのままでは小動物が入り込むおそれがあるため、パンチング板を現場で加工して取り付けます。細かな部分ですが、あとの不具合を防ぐための仕事です。
据え付けたあとの確認
機器を据え付けたら、盤の中の配線を確認していきます。図面どおりにつながっているか、締め付けは足りているか、社内で声をかけ合いながら見ていきます。
現場のひとこと
造成から始まった工事も、機器が並んで電気がつながると、一気に蓄電所らしい姿になります。土のうちから関わっていると、最後のつなぎ込みも迷いがありません。
基礎から電気工事まで、一貫してお引き受けしています
系統用蓄電所の工事は、土木と電気の両方が必要です。工程ごとに会社が分かれると、配管の位置や据付の段取りで食い違いが出ることがあります。
当社は、基礎の設計・強度計算から基礎工事、機器の据付、電気工事、そして運転開始後の点検まで、元請けとして一括でお引き受けできます。これまでの工事は系統用蓄電池設備の施工実績からご覧いただけます。
お問い合わせ
「蓄電所の計画を進めているが、どこまで一社に任せられるか知りたい」「既存の発電所に蓄電池を追加したい」といった段階でも大丈夫です。株式会社トラストでは、埼玉・千葉を拠点に全国各地で、系統用蓄電池設備の工事と点検に対応しています。まずはお気軽にご相談ください。
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