はじめに
工場や倉庫の屋根に太陽光発電設備を設置するとき、パネルやパワーコンディショナの工事だけでは電気を流せません。発電した電気を高圧で系統につなぐには、受電設備側の工事が必要になります。
今回は、大手ゼネコンの現場で、この高圧連系の部分を担当した事例をご紹介します。当社の高圧電気設備工事の対応内容は、高圧電気設備工事業のページでもご紹介しています。
今回担当した工事
既設の受電盤に地絡方向継電器(OVGR)と逆電力継電器(RPR)を追加し、あわせて太陽光分岐盤を新設しました。分岐盤には真空遮断器(VCB)を納め、異常を検出したときに太陽光側を自動で切り離す制御回路を組んでいます。連系用のブレーカーの設置から、ブレーカーとトランス間の配線まで、受電設備側は一式で対応しました。
継電器の整定と連系時の動作確認は、工場の電気主任技術者の方が担当されました。当社は設備の製作と施工を受け持ち、役割を分けて進めています。
どんな制御をしているのか
高圧で連系する設備には、系統に影響を与えないための仕組みが必要です。今回の盤では、地絡や逆潮流といった異常を検出すると、VCBを自動で開いて太陽光側を切り離します。過電流や高圧地絡を検出したときも同じで、盤の表示灯で状況がわかるようにしています。
盤は自社の作業室で製作しました
今回の分岐盤は、展開接続図の作成から自社で行いました。盤の製作を外部に任せるのではなく、回路の中身を理解したうえで組み立てています。
作業室では、取付板のケガキから始め、器具の位置に合わせて穴をあけ、継電器や表示灯を取り付けていきます。
配線は、電線1本ずつに番号チューブを入れ、図面と照らし合わせられるようにしています。この盤を触るのは、私たちだけではありません。将来、点検や改修で開ける人がすぐに追えるようにしておくことが、設備を長く使っていただくことにつながります。
現場のひとこと
現場で一から組むのではなく、あらかじめ作業室で製作しておくことで、現場での作業時間を短くできます。今回は、仕上がりと動作について現場の監督から評価をいただきました。
現場での据付
製作した分岐盤をキュービクルに納め、結線と動作の確認を行いました。作業室で作り込んでいるため、現場では据付と接続に集中できます。
設計から製作、施工まで一社で
太陽光の工事では、パネルや架台、パワーコンディショナを担当する会社と、高圧の受電設備側を担当する会社が分かれることがあります。当社は太陽光発電設備の工事を手がけてきましたが、近年は高圧電気設備側のご依頼が増えています。太陽光と高圧の両方を自社で施工できるため、今回のように連系部分だけのご依頼にも対応できます。
図面の作成、盤の製作、据付までを一社で進められるため、窓口が分かれず、工程の調整もしやすくなります。ほかの施工事例は高圧電気設備の施工実績からご覧いただけます。
お問い合わせ
「太陽光を導入したいが、受電設備側をどうすればいいかわからない」「連系部分だけ頼める会社を探している」といったご相談も承ります。株式会社トラストでは、埼玉・千葉を拠点に全国各地で、太陽光発電設備と高圧電気設備の工事に対応しています。まずはお気軽にご相談ください。
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